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ベルガモット

ベルガモット

ベルガモット。なかなか聞きなれない柑橘系だと思います。
でも、香りを作る上ではよく出てくるアイテムです。
今回はベルガモットの特徴について紹介します。

香りを学ぶ

ベルガモットとは

なぜ万能な香料なのか?!

調香で迷った時はベルガモット

ベルガモットとは

シトラス系の中で最も万能で汎用性が高い香り、それは「ベルガモット」なのです。

 

ベルガモット。日本人からすると、あまり聞いたことがない、縁遠い柑橘系かもしれません。

 

香水・アロマ・化粧品の香りづけなどで頻繁に登場するベルガモットなのですが、

オレンジなどの柑橘類とは異なり、生食や果汁飲料などの食用としては適していません。

つまり、精油を採取し香料として使用する為だけに作られている、まさに香り専門の果実なのです!

 

どんな香りなんだろう?と思う方もいると思いますが、ベルガモットは紅茶のアールグレイの香り付けとして有名です。

「アールグレイ」は日本でも人気のフレーバーなので、この香りは好きな方も多いのではないでしょうか?

 

ベルガモットが入っている香水は、数え切れないくらい、本当にたくさんあります!

ベルガモットは、とてもとても万能に使える香料なのです。

 

なぜ万能な香料なのか?!

 

秘密は・・・こちらの4点にあると考えています。

 

1:好き嫌いの少ない香り

まず、ベルガモットの香りはオレンジと並んで好き嫌いの少ない香りと言われています。

甘くてさわやかな香りのベルガモットを使った香水は、どんな人にも纏いやすいです。

TPOも気にせず、男女問わず使えてプレゼントとしても最適な香りです。

 

2:デリケートな香り

ベルガモットの香りはレモンよりも甘くライムにも似た爽やかさが特徴で、”デリケートな香り”とも言われています。

ベルガモットの香りの中心となる成分はリモネン。リモネンは高級感が出る香料として有名です。

デリケートだからこそ香りが強くなくすぐに消えてしまう印象もありますが、そのため繊細さも演出しやすい香り。

高級化粧品の香りに用いられるなど、肌に使用しても嫌味なく使える香料です。

 

3:バランスが良い香り

シトラス系の他の香りと比べてみると、ベルガモットは抜き出た酸味もなければ柑橘の果皮の苦味もそこそこ、嫌味を感じない。

他の香料を邪魔しない、ダントツで”バランスが良い香り”と言えます。

酸味はレモンほどきつくなく、柚子ほど緩すぎない絶妙なバランス。

苦味はグレープフルーツほどきつくなく、けれどレモンよりは少し苦味のようなコクを感じます。

衣類に例えるなら「ジーンズ」のような存在ではないでしょうか。

ジーンズがどんな服と合わせても自然と馴染むように、ベルガモットもほとんどの香料と相性が良い、万能アイテムなのです。

 

4:元気が出る香り ベルガモットはアロマの世界でも広く使われており、その効能して、「心」への作用が大きい精油だと言われています。

イライラなどの気持ちを鎮静する作用や抗うつ作用、気分をリフレッシュさせる作用があります。

心を明るく上向きに、元気を湧き出してくれる香りがベルガモットです。

自ら「元気になりたい」と思う時もありますが、特に何も感じず無意識な時でも、人は楽しく生きていたい生き物です。

ベルガモットの香りを嫌う人が少ないのは、元気になれるベルガモットを無意識に好んでいるからなのかもしれません。

 

調香で迷った時はベルガモット

自分はオリジナルの香水を作る時に、ちょっとシトラスの香りが欲しいけどどうしようかな?と悩んだら、

ベルガモットを選択する率が非常に高いです。

ベルガモットを入れれば他の香料を邪魔しないと分かっているからです。

 

汎用性が高く、香り業界で万能選手として幅広く使われているベルガモット。

ベルガモットを使った代表的な香水はこちら。

 

4711 オリジナル オーデコロン / 4711 

世界最古の香水と言われる「ケルンの水」の香水。200年間独自の製法を守り続け、現在も香料は天然の植物素材だけで作っている。

爽やかなシトラスをトップに、ラベンダー・ローズマリー、そしてネロリへと変化していきます。

 

ディオールオムコロン / ディオール

さっぱりとしたシトラスと、洗濯物を連想させるフレッシュなムスクが合わさる清潔感のある香り。

 

ココマドモワゼル / シャネル

フレッシュでフェミニンなオリエンタルノート。シトラスからジャスミンなどのセンシュアルなフローラルへ。

たちまちパチュリなどの凜とした印象へと変化します。

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