どうしてモテる香りが作れるのか
独断と偏見なのでノークレームで。笑
この業界で10年、ひたすら香水を作り続けてきましたが、実は僕はメンズフレグランスの制作が一番得意なんです。
やっぱり自分が男だからですかね?
過去に発売してきた商品も、男性向けの方がヒット率が高いです。
僕が自信を持っている部分なんですが、僕が制作したメンズフレグランスは女性にモテます。
確実にモテるんです。笑
なぜか?
それは、試作段階から、僕が女性にヒアリングをしながら製作しているからだと思います。
仕事でもプライベートでも会う人に片っ端から聞いてます。
その作業を毎日繰り返していく中で、「あ、こういう香りを女性は好きなんだな」というポイントや、「あ、こういう女性はこういう香りに魅力を感じるんだな」というような傾向が見えてくるんですよね。
本コラムではそういう部分を紹介しますね。
日本人の好む香りとは
○○なオンナほど、フレッシュな香りを好む
日本で売れる男性用香水には大きな特徴があります。
それは軽やかな香りが売れる、という点です。
これは使いやすさに起因します。
男性目線で香りを確認しても、まず自分が使いやすい。
試しに近くの量販店にでも行ってみてください。
ランキングの上位はほとんど軽やかな香りたちです。
このような香りは、シトラスノートやフルーティノートが多いです。
こういった、軽やかでほのかな甘さと清潔感を与えるような香りは、女性には満遍なく好印象を残す事が出来ます。
おしとやかなタイプの女性が好む香りとは?
どちらかというと、恋愛に奥手なおしとやかなタイプほど、軽やかでほのかな甘さの香りに好印象を抱きます。
このような女性をここではA子としましょう。
少し突っ込んだ物言いをすると、こういう香りを好むA子はそれほど性には貪欲ではないように思います。
自分自身もは香水をあまりつけないか、使ってもオーソドックスなフローラル系の香りを使うケースが多いように思います。
そしてあまりお酒も飲まないように思います。
男性の皆さん、ご自身の経験と照らし合わせてみると如何でしょうか?
男性経験の豊富な女性が好む香りとは
これに対して、男性経験の豊富な女性は香りの趣向が全く違います。
仮にB子としましょう。
B子は男性的な逞しさを感じられて、甘さやアニマリックな残香を感じるメンズフレグランスを好みます。
もちろん、先に挙げた軽やかな香りに対しても「ある程度の」好感を抱きます。
けど、それはかなりあっさりとした好感でしかないんです。
「うん、あなたが清潔なのはわかったわ。で、それで?」
という感じです。
そしてB子自身は濃厚な香りを身に付けているケースが多いです。
いわゆる、叶姉妹のような、フェロモンを漂わせる女性といえばわかりやすいでしょうか?
B子ははワインのような下に残る発酵酒を好み、人間の動物的な匂いにもある種の愛着を抱くパターンが多い。
このような女性は、一見するとおっかないような印象がありますが、意外とフランクだったりします。
もしこのような女性が気になっている場合は、軽やかな香りではなく、残光豊かな甘い香りを付けて会いに行ってみてはどうでしょうか?
香りの好みは変化する
さて、ここまで独断と偏見で女性を二分しましたが、実は、この二つのグループを女性は行ったりきたりする、そんな気がしています。
おそらく、A子は数年かけてB子になり、B子は時折、ふとした瞬間にA子になるんだと思います。
A子は、年上の男性と過ごす時間を通して、B子への歩みを始める。
B子は時折、力を抜いてA子に戻る。
そんな感じでしょうか。